白いタンポポは思い出の花


野に咲く花が大好きなのですが、白いタンポポは少しだけ特別な花です。
以前アートNPOカコアの企画で、アーティストの太田三郎さんをお招きしたことがありました。打ち合わせを兼ねて、そのときのテーマであった遍路道を歩いた帰りに、松山市の古民家で重要文化財になっている渡部家住宅に立ち寄りました。銅版画家の井出創太郎さんのアートプロジェクトがスタートする直前の頃でした。
すぐ近くの原っぱに咲いていたのが、白いタンポポです。
太田さんは種を使った作品を作られて、毎日毎日、種を採取しています。このときの白いタンポポの綿毛はもちろん、山歩きのときに見つけた立ち枯れた植物の種も取っている姿をそばで見ました。お人柄も作品もとても静謐な雰囲気を持っていらして、大好きな作家さんです。
昨日訪れた松野町の吉野生で見つけた白いタンポポ!そのとき以来ではないかと思います。綿毛を取って大切に持ち帰りました。ウチのベランダガーデンに植えます。上手に咲きますように。