2/19公開『ヒア アフター』を観る前にイーストウッドを学ぶ週間


恥ずかしながらクリント・イーストウッド監督作品を映画館で観たことがまだありません。ここのとこ年に1度はチャンスがあるはずなのですが、ただただ他意なく機会を逃しておりました。ですから今回の『ヒア アフター』は必ずや映画館へ行こうと意気込んでいます。
2/19の公開へ向けて、イーストウッド先生の作品を集中学習する1週間を設けました。

(その前に前夜祭:デカの名作つながり『フレンチコネクション』全くパーソナルな感想ですが、何をやっても上手く立ち回れない主人公の姿に、とてもとても励まされました。)
ダーティハリー [Blu-ray]

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デカの名作『ダーティーハリー』で、若きイーストウッド先生を堪能。「Go ahead. Make my day.」を誰かに言いたくて練習しました。クールな立ち振る舞いが最高にカッコイイですね。
許されざる者 [Blu-ray]

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続いて『許されざる者』で、イーストウッド先生の人間の描き方を堪能。豚も捕まえられない、馬にも乗れなくなった主人公が再び賞金稼ぎに出る。人間の強さと弱さを、なんて豊かに描くんですか!
ここからが本題です。
これまでの作品ももちろん以前に観ていたイーストウッド先生の作品も大好きですが、私にとって大きな大きな2作となりました。
父親たちの星条旗 [Blu-ray]

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硫黄島からの手紙 [Blu-ray]

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父親たちの星条旗』『硫黄島からの手紙』は、硫黄島の戦いを日米双方の視点から描いた作品ですが、『父親たちの星条旗』には、その作品が持つドラマに強く心を打たれました。アメリカが軍事資金を集めるためにあんな苦労をしていたなんて思いもよりません。比べてみたら『硫黄島からの手紙』にはそんな珍しいドラマはないように感じます。それでも2作として、双方から描くことを選んだイーストウッド先生の真実に対する思いやりなのだろうと感激します。映画に心から真摯に向き合っていらっしゃるのだ。
特典映像で話されていたイーストウッド先生のお言葉(日本語訳)をここに記します。私自身が忘れないために。

国のために尊い命を犠牲にした方々を忘れるということは大変罪深いと思ったんだ。
あの歴史的事実は、きちんと伝えるべきだし、敵味方関係なく、硫黄島での戦闘で亡くなられた多くの命に敬意を表する意味もある。彼らは今でも人々の記憶に残っている。
アメリカ人が日本人の指揮官を主人公に映画を撮りたがっているなんて変に思っただろう。しかし、何十年も経った今、日本国民は改めて彼らに感謝する必要があると思う。勝ったか負けたかなんて関係なく、彼らが犠牲を払ったことで現在があるという事実に。

80歳のイーストウッド先生と同じ時代に私はいる。それだけで幸せ。『ヒア アフター』が楽しみだー!