めがね壊れる。

私の黒めがねデビューのキッカケは、荻上直子監督作品「めがね」での小林聡美さんの佇まいに憧れて、真似したい!と思ったことでした。
同じように思った方が多かったようで、残念ながら小林聡美さんと同じオリバーピープルズのセルフレームは売り切れ続出。当時は車で移動販売をされていた"めがねのアイビー"さんに相談したところ、黒のセルフレームを十数本ご用意してくださり(ありがとうございます!)じーっくり選んで決めたお気に入りです。
そのめがねが、壊れました。

朝、めがねを拭いていたら真っ二つ。あまりに見事なので撮影してみました。フレームがゆるむ間隔も短くなり、買い替え時かなあと考えていた頃ではありましたが、別れとは突然やってくるものです。
このめがねをかけ始めた日は、たまたま村瀬監督と初めてちゃんと挨拶を交わした日でもあったので、このめがねでなければ初の長編作品「明日はしあわせな人魚の夢をみる」に私が出演することもなく、ひょっとしたら映画製作を一緒に手がけることもなかったのではないか!とさえ思います。
生まれ変わるタイミングが来たのだ…と必要以上に重く受け止めてみたりして、使い捨てコンタクトで過ごしていたのですが、午後の打ち合わせで村瀬監督から"誰か判らないから、めがねかけて"との一言。またまたそんなこと言っちゃってさ、と本題に入ったものの、目も合わせてくださらないので!「恋しちゃったんだ、多分…。ウソ」にチラリ出演した時に使っていた黒ダテめがねをかけることで落ち着きました。真っ二つになっためがねも瞬間接着剤で見事ピッタリくっつけてくださいました。
一件落着?